皆様初めまして、こたさんと申します。鉄道系の投稿のほか、商品のレビュー、旅行記、その他趣味情報を上げていく予定です。よろしくお願いします。
さて、今回の記事ですが、つくばエクスプレスのダイヤについて分析し、設定意図と問題点をまとめました。また、最後にダイヤ案の掲示もあります。
時々語彙力不足で分かりにくいところもあると思われますが、どうか少しでも読んでいただければ幸いです。
※9/26にダイヤ案の修正により一部記事の修正があります
各時間帯ごとにTXのダイヤを分析
それでは時間帯ごとにTXのダイヤを分析していきます。
1.平日朝時間帯上り
平日朝の時間帯は、区間快速と普通のみの運行です。また、7:00~9:00に六町に停車する区間快速は六町駅に停車します。
これには以下のような意図があります。
①2018年時点のダイヤで、おおたか待避普通と区間快速が最混雑だったため、あえて区間快速に六町で詰め込ませて普通の積み残し防止の意図があります。
②六町駅は、乗降が比較的多いわりにホームがかなり狭いです。そのため、停車本数を増やしてとにかく人を詰め込むことで混雑緩和を図っています。
③普通は停車駅が多い分、ドア開閉の回数が増えます。特に混雑する区間で発生するとドア開閉に手間取り遅延に繋がります。なので、区間快速を六町に止めることにより、ドア開閉遅延を区間快速に分散する意図があります。
これらの停車駅自体は納得できるのですが、なんで区間快速の前に八潮始発を設定したのかは理解に苦しみます...。
赤で囲ったのが八潮始発電車、紫で囲ったのが八潮始発の影響で所要時間が間延びした列車ですが、ご覧の通り八潮始発を割り込ませるため所要時間が伸びています。
割り込ませることによる時間調整自体は仕方ないのですが、割を食うのが大体つくば市発の電車なのは問題です。
特に7:59発に至っては八潮始発→区間快速→おおたか待避普通というふうに詰まっており、これによってつくば7:22発の区間快速秋葉原行きは秋葉原まで60分かかる事態となっています...。
八潮始発の設定を区間快速の後続にすれば、八潮や六町での区間快速の積み残しを比較的空いている八潮始発に流せますし、区間快速も3分速くなるので最善だと思うのですが...。
あと、例えば流山おおたかの森駅の時刻表になりますが、快速が5:46発の次10:02発まで来ないのは問題です...。
ピーク時はもちろん仕方ないですが、朝6時台と朝8時台後半~9時台とかなら走らせる余裕あると思います。
また、ピーク前後の快速を拡充すると、快速で速く移動したい乗客がピーク前後の時間帯にシフトし、ピーク時間帯の混雑が若干緩和される傾向もあります。なので、ピーク前後の快速拡充は重要なのです。
2.日中時間帯
日中は30分サイクルのパターンダイヤとなっています。
30分サイクルの内訳は以下の通りです。
快 速:秋葉原ーつくば 1本
また、快速は八潮で守谷発着の普通、守谷でつくば発着の普通と緩急接続を取ります。区間快速は普通と緩急接続を取りません。
具体的な時刻は以下の通りです。
このダイヤは以下の点で合理的と言えます。
①普通を10分間隔に近づいている。(最大12分待ち)
②みらい平~研究学園の列車間隔を15分間隔に近づける(最大17分待ち)
③つくば駅から北千住・秋葉原方面への有効列車間隔のばらつきを減らす(22-8、22-8)
※2018年3月の改正以前はつくばから北千住・秋葉原方面への有効列車間隔が25-5、25-5と大きくばらついていた。(後ほど詳細時刻記載)
④秋葉原ー守谷での有効本数確保(毎時8本)
※2018年3月の改正以前はおおたか快速待避・八潮区快待避のダイヤだったので、秋葉原ー守谷の先着毎時6本だった。(後ほど詳細時刻記載)
あと、地味ですが秋葉原駅の発着番線が、快速・区間快速が1番線、普通が2番線と分けられているのは良いです。
区間快速の後続普通はあまり集客しない状況にあります。
これは、下りだと区間快速の3分後、上りだと2~4分後と列車間隔が狭いため、区間快速が集客してしまうためです。
ただ、上りはこの状況でもいいと思っています。
まず、普通電車が空いているのは「遅いけど座れる」という選択肢が作れますので大きな問題ではないです。
よって、区快通過駅の列車間隔を10分等間隔化に近づけた方がより利便性が高まるでしょう。
一方、下りに関しては問題です。この次の普通守谷行きが八潮で快速に抜かれるため、南流山・流山おおたかの森への有効列車間隔が13分も空くこととなります。
また、下りに関しては区快通過駅から乗車は少なく降車が大半です。よって、10分等間隔に近づけてもあまり大きな効果はありません。
よって、あと1~2分程度繰り下げて、有効列車間隔を11~12分に縮めた方が利便性が高まるでしょう。
また、2024年3月の改正で快速が八潮停車になりました。これは、快速の停車駅の少なさで、快速より後続普通の方が混雑していたので、快速の停車駅を増やして集客し、後続普通の混雑緩和を図る意図があります。
(後続普通とは、ここの説明では下りは快速の後続の守谷行き、上りは守谷待避普通を指します)
ただ、実際はそこまで後続普通の混雑緩和には付与しませんでした。それには以下の理由があります。
①下りに関しては、快速を八潮に止めたと同時に、後続普通も秋葉原6分・36分発からそれぞれ7分・37分発に繰り下げてしまいました。よって、結局のところ1分ほど集客する時間が増えてしまい、快速が拾った分とイーブンになってしまいました。
→これに関しては、普通を6分・36分発に戻せば多少は改善するでしょう。
②上りに関しては、八潮時点で快速の後に八潮待避普通が挟んであります。よって、八潮に止めたところで、守谷待避待避普通の集客量はあまり減りません。
快速狙いの乗客が若干シフトすることは想定できますが、それでも結局守谷待避普通の混雑緩和には殆どならないのです。
→守谷待避普通が快速と後続になるのは三郷中央~守谷間各駅です。よって、守谷待避普通の混雑緩和を狙うならこれらの駅への追加停車が望ましいです。これらの中で選ぶなら柏の葉でしょう。
【日中の快速の柏の葉停車について考える】
日中の快速については柏の葉停車が有効だと考えています。それには以下の理由があります。
①日中の乗降に関しては八潮よりも柏の葉の方が多い
→八潮駅は確かに乗車人員自体は柏の葉キャンパス駅より多いのですが、周辺は住宅地であるため、日中八潮に用事がある人はそうそういないです。一方、柏の葉キャンパス駅はららぽーと柏の葉や東京大学、国立がん研究センターなどの施設があるため、日中柏の葉に用事がある人は結構多いです。
②おおたか快速待避にすれば柏の葉は飛ばしていいが、おおたか待避のダイヤにはできない。
→日中の快速をおおたか待避にしてしまうと、若干ダイヤに歪みが生じます。実際、2018年3月まではおおたか待避だったのですが、快速・区間快速通過駅での列車間隔ばらつき防止などの観点から、八潮での普通と区間快速の緩急接続を余儀なくされ、利便性が若干落ちてしまっていました。
③遠距離であること
→柏の葉は秋葉原駅から区間快速で最速30分であり、少々距離があります。快速を停車させると、28分で結べるようになり若干の短縮となります。
同様の根拠からは、研究学園駅も追加停車の余地があると判断できますが、流石に研究学園まで止めてしまうと快速が鈍足になってしまいます。
遠近分離と所要時間の観点からは微妙ではありますが、より普通の混雑緩和に付与し、なおかつ恩恵を受ける人数が多いのは柏の葉停車でしょう。
【参考】2018年3月改正以前のダイヤ
3.夕方時間帯下り
つくばエクスプレスは、夕方(17時台~19時台)のダイヤもパターン化されています。
夕方(17時台~19時台)は30分サイクルのパターンダイヤとなっています。
30分サイクルの内訳は以下の通りです。
通勤快速:秋葉原ーつくば 1本
優等を10分サイクルで走らせ、区間快速の前に1本、通勤快速の前に2本普通を入れる、比較的わかりやすいダイヤとなっています。
区間快速の前を走る普通は守谷まで先着します。2015年改正までは流山おおたかの森で(2009年改正までは八潮で)待避がありましたが、有効本数の減少、区間快速への混雑集中・待避駅での乗換混雑を招いていました。よって、守谷まで普通が先着する現在のダイヤの方が利便性が高いでしょう。
通勤快速の前を走る普通は2本設定され、1本目はつくば行き、2本目は守谷行きです。それぞれ守谷、八潮で通勤快速と緩急接続を取ります。
2018年まで、守谷に待避設備がなかったため通勤快速の待避は守谷ではなく流山おおたかの森でした。そのため、柏たなかではダイヤホールが発生していました。
2018年3月改正で、守谷に新設した待避設備を活用し、つくば行きの待避駅を守谷に変更、よって柏たなかのダイヤホールが解消されました。さらに、通勤快速の前に普通守谷行きが1本増発されました。一見空いていて無駄のように思いきや、実際に後続の通勤快速の混雑緩和に役立っていますので有効です。混雑を回避したい場合は八潮待避普通に乗りましょう。
通勤快速の停車駅についても分析していきます。
まず、研究学園については比較的降車があるので遠近分離の観点からも適切ですし、所要時間の格差(※1)も解消できます
※1...つくばまで快速だと45分だが、研究学園には快速が止まらないので区間快速で49分という格差。しかし、通勤快速があれば46分なので解消できる。
続いて柏の葉キャンパスは、中距離でそれなりに降車が多いです。また、おおたかでの普通との接続がないため、止めるのは妥当です。
八潮は近距離なので微妙のように思えますが、乗降の多い八潮を通過してしまってはガラガラになるので仕方ないでしょう。
ただ、六町に通勤快速を止めているのかは本当に疑問です。そもそも、遠近分離の観点からも北千住から5分であり、乗降もそれなりにあるとはいえあの程度なら普通に分散した方がバランスが取れます。
特に通勤快速に関しては八潮で普通を追い越すのに六町に止めてしまっているため、待避時間が余計にかかってしまいます。
通勤快速を六町通過にすれば通勤快速が1分早まることで、八潮待避普通の発車も1分早まり、全体的な速達性もアップします。
なお、20時台は、八潮待避普通が無くなります。(詳細時刻は省略します)
【参考】2018年3月以前のダイヤ
4.平日下り21・22時
続いて21時台です。21時台になると、突然優等列車の間隔が15分間隔に間延びします。よって優等に混雑が集中する傾向にあります。
特に22時00分発快速に関しては、前の21時41分発区間快速からなんと19分も空いていますので、混雑が集中します。
逆に、普通が2本続けてくるときは、当たり前ですが2本目の普通はガラガラです。
元々2015年改正以前は綺麗な12分ヘッドだったのに、急に謎のパターンダイヤ崩しで改悪され、かなり分かりにくいダイヤになりました。(これは19~22時台全部)その後、2016年10月ダイヤ改正で他の時間は戻りましたが、この時間帯に関しては全く変化がありませんでした...。
パターンが崩されて普通が増えて恩恵を受けるのは実質青井・六町・流山セントラルパーク・柏たなかの4駅のみ。
TXのダイヤの傾向でもありますが、特に利用者の多い南流山・おおたかの森・柏の葉・守谷を軽視し、青井・六町とみらい平~研究学園間各駅ばかりの改正に注力する傾向にあります...。
どう考えても前までの12分等間隔のダイヤの方が全体適正を考えれば優れていると思いますがいかがなものでしょうか...。
【参考】2015年3月改正以前のダイヤ
続いて22時台。この時間帯は優等は15分等間隔で来るので分かりやすさで言えば21時台より断然マシなのですが、よく見ると大きな問題が潜んでいます。
元々は優等・普通ともに15分おきの間隔で毎時8本で、日中より本数が少なくこの時点で???でした。
で、その補填として増発したこと自体はいいのですが、赤で囲んだ部分をよく見てください。...わかりましたね?
秋葉原22:40発の普通守谷行きについては、八潮で区間快速を待避する設定となっています。
八潮で区間快速を待避待避する普通など、走っていても青井・六町・八潮民しか恩恵を受けません。
(そもそも夕方下りで普通が区間快速の待避をすること自体がおかしいけど)せめて後者の多い流山おおたかの森まで逃げ切ればだいぶ改善されるのに、それすらしないのはいかがだと思います。
三郷中央以遠への先着列車の間隔が12分も空いてしまっていますので、逆に増発によって後続となる区間快速の混雑を招いているだけではないでしょうか・
※2016年10月改正時点では22:10発も八潮待避でしたが、その後に区間快速を1分繰り下げ現在の設定となりました。
5.平日下り23時~終電
続いて23時~終電です。
23時台は以下のようなダイヤとなっています。
なんだか、やけに本数が少ないです...。もともとは下記のように、23時以降でもそれなりの本数はあったのですが、2022年3月に新型コロナ感染症拡大の影響で深夜帯の利用者が減ったとして、本数を2本減らしてしまいました...。
もちろんその時は減少していたので減便はやむを得ないものなかもしれませんが、現状はTwitterで見ている限りの情報ではありますが、混んでいる旨のツイートが散見されます。利用状況が回復したからには本数を戻さないといけないと思います。
【参考】2022年3月改正以前のダイヤ
旧ダイヤと比較して分析すると、まず、23:00発の快速が区間快速に格下げとなり、それに連動して(表からは途切れましたが)22:52発のつくば行きも守谷止まりに変わりました。あと、23:10発の普通守谷行きと23:15発の区間快速つくば行きが統合されて23:13発普通つくば行きになり、優等列車の間隔が30分も空く事態となりました。流石に優等列車同士の間隔が30分も空くのはどうかと思います。
あと、元々混んでると定評だった0:18発普通守谷行きに関しては、11分繰り上げられ0:07発となりました。現在でも混んでいるという意見がtwitter上で見受けられますので、今からでも戻すべきでしょう。
また、0:25発北千住駅始発八潮行きというのがあります。これは、0:18発普通守谷行きがかなり混雑するため、北千住から乗車する乗客を分散するため運行されています。
元々週末金曜を中心に守谷まで延長されていました。更に、現在も忘年会・送別会・歓迎会シーズン等は金曜のみ臨時で北千住始発守谷行きの運行があります。
6.平日朝下り
続いて平日の朝下りです。朝の下り列車と言えば逆ラッシュだから混んでないイメージがありそうですが、TXも南流山~つくば間はそれなりに混雑します。そして、実際のダイヤなのですが、理想と真逆のダイヤを引いています...。
これは実際乗ってみれば分かるのですが、逆ラッシュに流山おおたかの森で待避を行うのは大悪手です...。
というのも、朝の下りは南流山まではガラガラで、南流山から大量に乗車し、おおたかの森でもそこそこ乗車し、柏の葉で一気に下車するのが流動パターンです。
しかし、その流動パターンを無視して、流山おおたかの森で区間快速を待避してしまっては、区間快速に柏の葉下車の客が集中するだけでなく、有効本数も減り、所要時間も伸びて大悪手です。
逆に、南流山まではガラガラなので、八潮での待避を行っても全く問題はずなのに、待避を行わず速達性を落とすのも理解に苦しみます。
また、逆ラッシュに快速の設定がなく秋葉原からつくばまで55~57分とかかかるのは利用者軽視と言わざるを得ません。
朝ラッシュ下りには八潮通過の快速の設定が必要です。
7.平日夕方上り
続いて夕方上りです。夕方上りは若干のずれはあれど、概ね30分サイクルに近づけたパターンとなっています。快速は守谷と八潮で、区間快速は八潮で普通と緩急接続を取ります。
朝とは異なり、八潮待避なので柏の葉→南流山の所要時間・有効本数は確保されており、守谷待避によって研究学園~みらい平各駅→南流山・北千住方面への所要時間も確保されているので概ね利便性の高いダイヤと言えます。
ただ、16・17時台には流山おおたかの森で区間快速の待避を行う普通が存在します。前述の通り、逆ラッシュのおおたか待避は諸悪の根源です。今すぐに八潮待避に変更するべきでしょう。
また、欲を言えば、夕方上りに関しては高校生やららぽ帰りの乗車が割と多いですので(逆ラッシュで一番乗車の多い駅ですので)の快速の前後の列車間隔が8分空くのは問題です。夕方上りも快速を柏の葉に追加停車する価値はあるでしょう。
8.土休日朝上り
続いて土休日の朝上りです。土休日の朝も割と不便なダイヤになっています...。
...ご覧の通り八潮待避が多いです...。特におおたか7:39~8:06の間に関しては、八潮待避普通と優等が繰り返すダイヤになっているせいで、北千住以南への有効列車が10~12分に1本しかない状態となっています。
(×印のついている列車は八潮待避です)
快速を八潮守谷待避にするのは通過駅からの利便性向上という意味でまだ理解できますが、停車駅の少ない上に本数がそこまで多くないので逃げ切れるはずの区間快速と普通を八潮で接続させるのは理解に苦しみます...。朝に関しては都心方面への流動が圧倒的になのに、都心側の八潮で待避を行うのは悪手です。せめておおたか待避にするべきでしょう。
はっきり言って土休日朝のダイヤ(特に7時台)については2018年3月改正前の方が使いやすかったd...いや、これはこれで八潮での区快待避が多いので微妙です...
【参考】
9.その他細々とした問題点。
最後に細かい問題点についてツッコミを入れていきます。
まず、問題なのが朝5時台に、八潮で快速の待避をする普通があることです。
もともと快速の前の普通が5:36発(※5:41発は無かった)だったので、おおたかで快速を待避していたました。
しかし、5時台に普通が15分空くことが問題視され、平日は2015年3月改正(土休日は2016年10月改正)で、普通が約10分間隔になるよう5:41発を新設、代わりに5:36発が5分繰り上げられました。
それに併せて、快速の待避駅が八潮に変更となりました。ただ、前述の通り、都心方面への流動が圧倒的な時間帯に、都心側の八潮で待避を行うのは悪手ですので、快速を繰り上げておおたか待避とするべきでしょう。
【参考】2015年3月以前のダイヤ
最後に問題なのが、2023年3月改正で土休日21時台を減便したことです。ぎゅうぎゅうではないにしろ、立ち客がそれなりにいる状態で減便するのはどうかと思います。
小さな問題点ですので、詳細な時刻は省略させていただきます...。
筆者の考えるダイヤ案
それでは、筆者の考えるダイヤ案を示したいと思います。
まず、作成したダイヤ案のURLを貼っておきます→
https://drive.google.com/drive/u/1/folders/1BoOoGikqVd7Tji5HdDpLK8YbQb_Ri3U9
※あくまでダイヤ案であり、仮のものですのでご意見がございましたら修正版をUPする可能性もあります。
停車駅は以下の通りとしました。
①平日朝上りのダイヤ案
【変更点と期待される効果】
1.八潮始発を区間快速の後続に変更
【理由】八潮始発が区間快速の前に走っていたため、区間快速の所要時間増大、先行への詰まりによる遅延ドミノの原因。
【効果】速達性向上。
2.ピーク時間外の快速(新・特別快速)を拡充
【理由】ピーク時間帯に快速がないのはやむを得ないが、おおたか基準で5:46発の次が10:02発なのは問題。
【効果】ピーク外シフトによるピーク時間帯の混雑緩和。速達性向上。
3.区間快速の六町臨時停車の時間帯見直し(7:00~9:00を7:00~8:40に短縮)
【理由】ピーク時間帯の区間快速六町停車はやむを得ないが、実施時間が長すぎると感じたため
【効果】速達性向上。
②日中のダイヤ案
【変更点と根拠、期待される効果】
1.快速を柏の葉に追加停車、所要時間維持のため南千住は通過
【理由】上りの快速の後続の普通が混雑しているため、三郷中央~守谷間で快速の追加停車をして混雑緩和する必要があるが、その中で選ぶなら柏の葉。
【効果】快速の集客率アップで普通の混雑緩和。日中のららぽ、がん研需要などのアクセス性向上。
2.下りの列車間隔均等化
【理由】下りの快速の後続の普通が7分空くことで混雑している。南流山・流山おおたかの森等への有効列車間隔が13分空いている。
【効果】南流山・流山おおたかの森等への有効列車間隔を修正。後続の普通の混雑緩和
③夕方(17時~20時台)下りのダイヤ案
【変更点と期待される効果】
1.通勤快速を六町通過に変更
【理由】遠近分離の観点から六町停車はかなり微妙だし、更に17~19時台に関しては八潮待避で設定しているのに六町で停車していることで詰まって待避時間が余計にかかってしまう。
【効果】通勤快速の所要時間短縮。遠近分離の確保。
④21時・22時台下りのダイヤ案
【変更点と期待される効果】
1.普通を毎時1本ずつ区間快速に変更。併せて普通・優等ともにほぼ12分等間隔化
【理由】はっきり言ってパターン化されておらず分かりにくい、優等への混雑集中が目立っている。普通と区間快速の緩急接続が区間快速への混雑集中を招く。
【効果】分かりやすいダイヤに変更。つくば方面への本数均等化。混雑平準化。
2.快速を通勤快速に変更
【理由】現状21・22時台は(客が多いことを考慮しても)停車時間が余分に取られている。その停車時間を抑えれば現状+1分で抑えられる。
⑤23時~終電下りのダイヤ案
【変更点と期待される効果】
1.23時00分発の区間快速を通勤快速に格上げ、併せて22時52分発の普通を守谷行きからつくば行きに延長。
【理由】守谷行きに短縮され、その補填で23時00分発が区間快速となり利便性が落ちていたため。
【効果】つくば方面への速達性向上。
2.減便された区間快速の復活。併せて列車間隔の均等化
【理由】減便されたが、需要の回復でこの時間も再び混むようになったため。また、30分優等列車の間隔が空いて不便なため。
【効果】つくば方面への速達性向上。
3.終電繰り下げ
【理由】終電が繰り上げられたが、現状0:07発がかなり混雑しているため。
【効果】終電の混雑緩和。
4.北千住始発八潮行きの復活
【理由】終電がかなり混むため、北千住から乗る乗客をこっちに分散するため。忘年会送別会歓迎会シーズンの金曜は守谷延長も有効。
【効果】終電の混雑緩和。
⑥平日朝下り
【変更点と期待される効果】
1.朝下りのおおたかでの区間快速待避を全廃(特快待避は実施)。代わりに八潮待避実施。
【理由】秋葉原~南流山間はガラガラなので八潮待避を実施しても全く問題がない。一方おおたか待避すると柏の葉下車の乗客が区間快速に集中するし、有効本数減少・所要時間増加で大悪手。
ただし快速(新・特別快速)は速達性確保のため柏の葉通過の上おおたか待避実施。
【効果】南流山~柏の葉キャンパス間有効本数確保。所要時間短縮。混雑平準化。
2.八潮通過の快速(新・特別快速)復活。ただし8時0分発は特快守谷行きとして運行し、守谷で普通つくば行きに接続。(南武線夕方快速方式)
【理由】秋葉原~つくばで57分もかかるのは利用者軽視と言わざるを得ない。ただし、8時0分発に関しては、みらい平~研究学園での本数確保のため守谷止めとし、守谷でつくば行きに接続。
【効果】つくば方面への速達性向上。
3.普通が4本以上続く箇所は(八潮止めがある場合を除き)区間快速に変更。
【理由】朝下りの区間快速通過駅の乗降はほとんどない。それなら区間快速増やして速達性上げた方が効率的。
【効果】速達性向上。
⑦平日夕方上り
1.16・17時台おおたかでの区間快速待避を撤廃。八潮待避に変更。
【理由】おおたか待避にすると南流山下車の乗客の区間快速への集中・有効本数減少・所要時間増加で大悪手。
一方南流山で大半が下車してしまうので八潮待避は問題ない。
【効果】柏の葉キャンパス~南流山間有効本数確保。所要時間短縮。混雑平準化。
2.夕方上り快速の柏の葉停車。
【理由】高校生やららぽ帰りの乗車が多く、夕方上りで一番乗車のある駅なので、快速が通過した前後の列車の間隔が8分空くのは問題。
【効果】柏の葉利用者の利便性向上。
⑧土休日朝上り
1.土休日朝上り(昼のパターンに移行するまで)の八潮待避撤廃。
【理由】都心への流動が圧倒的な時間帯で、都心側で待避を行うのは優等に混雑が偏り、有効本数も減り悪手。
【効果】混雑平準化。有効本数確保。
2.快速・特別快速の運行時刻調整
【理由】おおたか断面で7:16・7:46・8:19とすることにより乗車機会の均等化
【効果】利便性向上。
なお、後続に八潮始発を挟む場合を除き、普通への混雑集中防止のため、快速とし八潮停車とする。
⑨朝5時台上り
1.快速を4分繰り上げ、八潮待避からおおたか待避に変更。
【理由】都心への流動が圧倒的な時間帯で、都心側で待避を行うのは優等に混雑が偏り、有効本数も減り悪手。
【効果】有効本数確保。
⑩土休日21時台下り
1.2023年3月改正で減便した分の復活
【理由】それなりに混雑しているにも関わらず減便したのは意味が分からない
【効果】混雑緩和
まとめ
2005年に開通したつくばエクスプレス線。車両性能も非常に高く、普通電車でもかなり速く、通る各駅の駅舎は個性があっておしゃれですし、街並みも綺麗で本当に素敵な路線です。私の地元を走っているので、小さい時からかなり利用している路線でもあります。運賃は若干高いですが、それ相応の価値は絶対にある路線です。
つくばエクスプレス線は交直流運用も考慮しなければならず、ダイヤ作成難易度が非常に高い路線でもあります。
それでも、日中だけでなく夕方もパターン化するなど、かなりの工夫は見られます。しかし、朝下りや21時台以降、ピーク前後の快速拡充についてはまだまだ不十分な点があります。
これらを改善し、つくばエクスプレス線がよりみんなから愛される路線になっていってほしいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
さて、次は房総各線の具体的なダイヤ案を作成しないと。複数路線あるから組むの難しいだろうなぁ...あぁ大変...